研究医の求人の見つけ方
研究医になりたい、あるいは研究医として転職したいと考える医師の、その心意気は評価できますし、現在そうした役割の人たちが減っていることを考えれば、積極的に就職先や転職先を見つけてもらいたいものです。
ただ、そのためには“研究医の求人”を見つけなければなりません。
どのような形で働く場や研究に没頭できる場を見つけるか、これが何よりも考えなければならない最初の一歩となるはずです。
難病研究を行っている大学病院のサイトから問い合わせメールを送る
特定疾患や難病疾患の研究は、どこでも行われているわけではありません。
情報を集約でき、その研究が可能な設備などの環境が整っていなければ、それは不可能です。
日本においては、やはり大学病院がその環境を最も整えている場となるでしょう。
難病研究を行っている、そのような研究所を有している大学病院のWEBサイトをチェックしてみるのも、研究医の求人の見つけ方の一つです。
難病研究とは言ってもあらゆる分野があり、そうしたことも多くの大学病院ではサイトに情報を掲載しているため、それらを確認した上で、メールなどで問い合わせてみるといいでしょう。
電話で問い合わせてもいいですし、書簡を送っても構いません。
ただ、問い合わせの段階でこれまでの実績などをまとめた自身の情報も送りアピールすることも必要になってくるので、やはりメールでの問い合わせの方が、そのあとに繋がりやすいと考えられます。
大学病院に勤めている知り合いや教授から紹介を受ける
研究医になることや、新たな研究のためにこれまでとは違う環境に飛び込むことになる際、研究所の探し方として最もオーソドックスなのは、大学病院に勤めている知り合いや教授などから紹介を受けることでしょう。
これ以上確実な見つけ方はありません。
あるいは、大学病院に勤めている医師の知り合いからの紹介を受けるという方法も考えられますが、いずれにしてもこうしたツテを活用する方法を、まずは模索してみるべきです。
年齢が若ければ、意欲のみでも紹介を受けることが可能かもしれませんが、それなりに年齢や医師としてのキャリアを積み上げていている人は、実績なども考慮されることになるでしょう。
その結果、必ずしも研究所に迎え入れてもらえるとは限りません。
ただ、研究所と何らかの繋がりのある人との接触は、あらゆる情報収集にも役立つため、身の回りでそうした人がいないか探してみる価値は出てくるはずです。
大学病院の求人は募集枠が少ないのが現状
大学病院への問い合わせやツテを活用した研究所への入所方法を紹介しましたが、これらを紹介したのには理由があります。
そもそも大学病院の、特に研究所で働く人たちを募集する求人というのは、そう多くが出回っていないのが現状です。
転職サイトなどを探し回ることも一つの手段ではありますが、それではおそらくめぼしい求人を見つけることはできないでしょう。
そもそも募集枠が非常に少ないのですから仕方がありません。
やはり別のアプローチから研究所を探す方が、結果的には早くに入所先が見つかるでしょうし、何よりも確実です。
民間企業はそれなりに募集はあるものの、成果が挙げられないとクビになる可能性が高い
難病や特定疾患に関する研究所を構えているのは、大学病院のみではありません。
民間企業でも医学研究を行っているところはあり、そうした場所で活躍する道も、研究医としては模索すべきではないでしょうか。
民間企業は大学病院と異なり、研究医も含めた研究者を広く募集していることがあります。
製薬会社が多く、メーカーなどが研究所を設置し求人を出していることもあります。
そうした企業でもし成果が挙げられれば、その人自身の実績として大きく賞賛される点も大学病院にはない魅力でしょう。
ただし、逆に成果が挙げられなければクビとなる可能性も高く、そのあたりは民間企業の厳しさとして向き合っていかなければなりません。
待遇は良いので、覚悟があればこうした企業への転職も視野に入れるべきです。